ドクターヘリとは

ドクターヘリとは、救急救命のために医師や看護師を乗せて現場に向かう救急医療用ヘリコプターのことです。これはヘリコプター救急とも呼ばれていて、生命の危機が迫る患者の搬送や救急車では時間がかかりすぎる場合などに活躍しています。ドクターヘリに使われるヘリコプターは時速200キロ以上のスピードで飛ぶことができるので、長距離の移動や僻地での救護活動に適しています。

しかし、ドクターヘリは単に患者を搬送するだけが仕事ではありません。いち早く現場へ医師と看護師を派遣することで患者の救命率を上げ、僻地医療を向上させる手段としても大きな役割を担っています。まさに、患者の元へ医師と看護師が飛んでくるわけですが、ドクターヘリに乗り込む医師と看護師を一般にフライトドクター、フライトナースと呼んでいます。彼らは救急救命のエキスパートであり、ヘリに搭載された人工呼吸器や除細動器などの医療機器を駆使し、様々な状況に対応できる技術を身につけています。

その一方で、ドクターヘリにはヘリコプターならではの弱点も持っています。それは、夜間や気象条件の悪いときには飛行できないことと、その運用に多額の費用がかかることです。ドクターヘリは安全のため夜間には飛行しないことになっているので出動できる時間が限られています。さらに、強風など悪天候の際にも使用することができません。また、ドクターヘリ一機を運営するには年間二億円もの費用がかかるため、現在は一つの県に一機程度の配備となっています。そのため、要請があってもドクターヘリが出動中で対応できない場合もあり、今後さらなる普及が必要とされています。